文法も語感

文法も語感?、変なことを言うと思われた人もいるかもしれません。でも私は経験的にそうだなぁ、と思うんです。

  • もちろん文法は言語のルールですから基本的なことはきちんとルール通りに理解し覚えておくことが必要です。でもそれらは実は中学3年生くらいまでには殆ど習っていることです。ましてや仮にも受験勉強で英語を勉強した人なら全て、これでもかとやっていることです。
  • でも、TVのファニエスト・イングリッシュなんかみていると、中学一年生の教科書1pageから始めた方がいい人が多いのには驚きますが。そこまで行かなくても英語から暫く離れていて自信のない人は中学の教科書をざ〜っとみるといいと思います。
  • また、受験で英語を勉強してそれをそこそこ覚えているという人は、いきなりどんどんInputし始めればいいと思います。読む・聞くです。これを通して昔やった文法が少しずつよみがえってきます。
  • でもInputを通しての文法のおさらいのよさはこれ以外のところにあります。そこには語感があります。contextがあります。だからより有機的な理解ができると思います。
  • 例えば受験勉強で仮定法を覚えました。時制によって何種類かあるルールを機械的に覚えました。でもそれらが会話でとっさに出てきますか?「あの時こっちに曲がってさえなければ、こんなに遅くならなかったのにぃ〜。」というのが一瞬で英文で口をつきますか?無理だった人は、その文法が様々なInputとOutputを通して有機的に自分のものになっていないからです。
  • でも様々なInputを通じてそのような表現に触れていると、それが身に付きます。そしてInputの過程で必要に応じて文法書をめくって確認しながら2,3年も過ごせば受験時代に悩んだあの味気なさは消え去り、有機的な理解をものにできると思います。私はそうでした。
  • ちなみに文法書は日本のものより、外国の出版物によりぴんとくる説明がしてあるものが多いと思います。Oxfordから出ているMichael SwanのBasic English UsageA Practical English Grammarなどは本当にお世話になったいい本です。特に前者はかなりの初心者でも読める英語で明解に書いてあります。また日本の文法書などには載っていない微妙なUsageの違いなどがよく分かります。例えばmust, have to, have got toなどの違いがきちんと分かりますか?
  • ところで、このコーナーも100ページになりました。